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【音声付き】早口言葉で英語を覚える|文法と発音マスター

高校の時に、イギリス出身の先生に教えてもらった早口言葉が、何年たった今でも発音や文法に役に立っているなと思うことがあります。

それは
”She Sells Seashells by the Seashore” 

この早口言葉は、sの発音と shの発音の違いをマスターするのに役立ちます

さらに、三単現、前置詞 も入っていて、この一文を覚えるだけで
①意味
②発音
③三単現
④前置詞

を学ぶことになります。

今日は、そんな早口言葉をいくつか紹介します。

早口言葉は英語で "tongue twister(s)"と言います

 

She Sells Seashells by the Seashore

この早口言葉は、Sの発音と Shの発音の違いを見分けるのに役立ちます。
日本語には シはひとつしかないけど、英語は ʃ と sがあります

She (ʃíː)

初めの She は shなので、ʃ シー

sea (síː)

seaの sは s ガス漏れのようなスーに母音のeをつける感じで発音します
ABCのCと同じ発音です

sells (selz)

sellは「~を売る」という意味の他動詞です。「売れる」という自動詞でも使われます。

shells (ʃélz)

shell は貝がらのことを言います。

shore(ʃɔr)

海岸、沿岸のことを言います。 seashore も同じ意味です。

She sells seashells by the seashore.
(彼女は海岸のそばで貝がらを売ります)

 

Betty Botter Bought Some Butter

これはbとttの組み合わせの発音です
アメリカでは単語の中の t 発音ははっきりせず、dっぽく発音します。
いっぽうでイギリスでは、tの発音をしっかりします。(音声はアメリカ英語)

botter と butter の語尾の er は巻き舌ア~とオ~やウ~にも聞こえる微妙なサウンドです

Betty
Botter (bɑ́tər)
bought (bɔt)

boughtは buy の過去形でbuy は他動詞なので、目的語(some butter)を伴います
発音は ou ではなく、オよりもアに近い(ただしはっきりのアではない)「ɔ」を使います

butter (bʌ́tər)

ʌ́の発音はアに極めて近い音になります

Botter (bɑ́tər)と butter (bʌ́tər)の発音が非常に微妙ですが、比べてみると本当にちょっとだけ違うのが分かります。

全体で聞いた方が、botter と butter の違いが分かりやすいです。

Betty Botter bought some butter.
(ベティ・ボッターはバターを買った)

 

Peter Piper Picked a Peck of Pickled Peppers.

次は、Pから始まる単語を連ねた一文です。
er の発音と 過去形、過去分詞形の ed の発音に注意です。

Peter Piper 
picked (píkt)

「選ぶ」というpick の過去形「picked 」ですが、edをつけると ckの音がはっきり聞こえず、[ピトゥ」に聞こえます。

pick (pík) vs.  picked(píkt)

pickとpicked の発音を比べてみましょう。

Picked a peck of 

 a peck of は言いづらいですが、続けて「アコヴ」
さらに、 picked a peck of を続けて 「ピッ(ク)タペコヴ」

peck は2ガロン(容量)のことを指し、約9リットルに値します。
この文では2ガロンサイズの瓶のことを指します

 

Pickled Peppers

ピクルスとよく言いますが、「酢漬け」のことを表します。きゅうりが一般的ですが、唐辛子やニンジンのピクルスもよく見かけます。
「酢漬けの」「酢漬けされた」という場合は過去分詞形でpickled になります

pickled (píkəld)はpicked の edとは違って、dの発音をします。

pepper は コショウとも唐辛子ともピーマンともとらえられます。
明確にしたい場合は 色で分けたり、hot (辛い)をつけて唐辛子と分かるようにします。
唐辛子の場合は hot(chilli) pepper
黒コショウ: black pepper 
白コショウ: white pepper
ピーマン: green pepper
パプリカ: red (yellow) pepper

Piter Piper Picked a Peck of Pickled Peppers.
(ピーター・パイパーはピーマンのピクルスの大きな瓶を選んだ)

Any Noise Annoys an Oyster but Noisy Noise Annoys an Oyster More

Noise と annoy , oyster , noisy のオイ(ɔ́i)の発音がたくさん連なっています

noise (nɔiz)

 

annoy (ənɔ́i)  annoys (ənɔ́iz)

annoy は「イライラさせる」という他動詞です。

an oyster (ɔ́istər)

an oyster を続けていると (アノイスタ)

 

Any Noise Annoys an Oyster but Noisy Noise Annoys an Oyster More
(どんな騒音でも牡蠣(カキ)をイライラさせるがうるさい騒音は牡蠣をもっとイライラさせる)

Noise と annoy +三単現のs で「ノイズ_アノイズ」をつなげて言うと「ノイノイズ」
さらにカキ(an oyster)をつなげると「ノイノイザノイスタ」とダジャレのような早口言葉です

How Much Wood Would a Woodchuck Chuck

woodchuckは北アメリカ大陸に生息するネズミの種類で、別名groundhog と言います。

wood (wud)

wood は木・木材の意味ですが、数えられないので、何本かを示すときは 10 pieces of wood / how may pieces of wood という言い方もしますが、木のボリュームを指す場合はこの早口言葉のように、how much wood と言うこともできます。

wood (wud) vs. would (wəd/wúd)

wood と would の発音の違いはとても微妙ですが、wood のほうが、「ウ」 would がはっきりしないウの「ə」
ただし、疑問文でWould が文頭に来た時や、協調したいときは wood と同じ 「wúd」になります
聴き比べてみましょう

chuck (tʃʌ́k)

chuck は 話し言葉で「~を捨てる」「放り投げる」「やめる」の意味を持つ他動詞です

How Much Wood Would a Woodchuck Chuck?
(ウッドチャックはどのくらいの木を放り投げるのだ?)

Through Three Cheese Trees Three Free Fleas Flew 

最後は「東京特許許可局許可局長」くらいに噛み噛みになりますが

Th(θ)/  t (t)
Three/ tree 
free / flea の発音に注意します。

through (θruː)

throughは前置詞で「~を通りぬけて」「~の中を通って」という意味です。
th(θ)の発音は、舌を上下の歯で挟んで「ス」の音を出します

 

three (θríː) vs. tree (tríː)

three (θríː)

これもth(θ)の発音です

tree (tríː)

tree(木)は下を噛まずに「トゥリー」ですが、「チュリ~」に近いです。

three(θríː) trees(tríː) を比べてみましょう

free (fríː ) vs flea (flíː)

日本語で言うと両方とも「フリー」ですが, r と l の発音に違いがあります。

free (自由)は fríː 

flea (ノミ)は flíː

 

freeと fleaを比べてみましょう

flew (flúː)

は fly(飛ぶ)の過去形  (過去分詞は flown)

 

Through Three Cheese Trees Three Free Fleas Flew
(3本のチーズの木から3匹の自由なノミが飛んだ)

まとめ 

早口言葉、6つを音声ともに紹介しました。
早口言葉は、発音はもちろんですが、何度も繰り返すことによって、流暢さが身につくことも期待できます。

日本語にはない 「L」「R」の違いや 「s」「ʃ]  の違い、「th」の発音など、楽しくマスターするのに役に立つと思います。

 

 

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