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【中学英語・基本編】数えられる【可算名詞】と数えられない【不可算名詞】

可算名詞と不可算名詞

今回は可算名詞と不可算名詞について解説していきます。
英語を勉強するにあたり、日本語ではあまり意識しないことが、英語ではかなり重要なことがたくさんあり、難しいと感じることありませんか?

例えば、日本語では日常会話では主語をつけずに話したりできますよね
「あなたは朝ごはんに何を食べましたか?」というより
「朝ごはん何食べた?」と言いますよね?

でも英語では、原則として主語を抜いて話すことはできません
”What did you eat for breakfast? ”
とカジュアルな会話であっても、主語を抜くことはほとんどありません

同様に、「ねこがいる」「会議に出る」など日本語では自然であっても
英語では、名詞が「数えられるか 数えられないか」ということが強く意識されます。
「ねこは一匹なのか、複数いるのか」「会議は一度なのか複数なのか」を明確にする必要があります。

だからと言って、何にでも単数・複数に分けることができるわけではありません。

この記事では、どんな名詞が数えられる=「可算名詞」
どんな名詞が 数えられない=「不可算名詞」にあたるのかを 解説していきます。

可算名詞と不可算名詞は日本語との感覚がかなり違うので、「基本編」「応用編」に分けて解説します。

今回は中学で習う 可算名詞と不可算名詞の基本についてです。

 

可算名詞とは 「1つ、2つ…」と数えられる名詞

ひとつ、ふたつ…と数えられる名詞 のことを「可算名詞」といいます
ひとつ、ひとり、1匹 などを表す形を「単数形」といい
2つ 2人、2匹 以上を表す形を「複数形」と呼びます

可算名詞 と 一般的なルール

可算名詞には 単数形なのか、複数形なのか表す必要があり、それぞれにルールがあります。

◆ 単数形の場合 

◆ 複数形の場合 

可算名詞 物質的なものだけとは限らない

バナナ、ミカン、ネコ、ウマ、箱、葉っぱなど、物質的で可視化できるものは、「可算名詞」と分かりやすいですが、
中には、「これって数えられるの?」と思うような名詞も含まれます

理屈で考えようとせずに覚える方がいいでしょう。

【夢】dream  / 【笑顔】smile 

I had a very strange dream last night.
「昨夜、すごく変な夢を見た」

Some of my childhood dreams actually came true.
「子供の頃の夢がいくつか本当にかなった」

Aaron gave me a big smile.
「アーロンは満面の笑みを私に見せた」

 

【計画】plan / 【考え】idea

Do you have any plans for the weekend?
「週末何か予定がありますか?」

That's a great idea!
「すばらしい考えだ!」

 

【あやまち】mistake /【チャンス・機会】chance / 【事故、災難】accident

Don't worry about making mistakes.
「間違うことを恐れないで」

How often do you get a chance like this?
「こんなチャンスめったにないよ」

 

【会議】meeting / 【話し合い】discussion

Mike had a meeting at 9 this morning.

My parents and I had a little discussion about my future.

 

【ウォーキング】walk /【ピクニック】 picnic / 【遠足、旅行】trip

My mother goes for a walk every morning.

We went on a picnic today.

I took a short trip to Kyoto the other day.

 

不可算名詞とは 数えられない名詞

数えられない名詞のことを「不可算名詞」と言いますが、見えるものから、見えないものまでたくさんあります。
カテゴリー別に単語の例を挙げていきます。

液体、気体、粉 粒状のもの

【液体】

  • water (水)
  • coffee(コーヒー)
  • milk (牛乳)

【気体】

  • air(空気)
  • fire(火) 

【粒状、粉状】

  • rice(米)
  • flour(小麦粉)
  • sugar(砂糖)
  • salt (塩

素材、材料、食べ物

【素材】

  • wood(木材)
  • paper(紙)
  • gold (金)

【食材】

  • chicken (とり肉)
  • beef (牛肉)
  • pork (豚肉)
  • fish (魚)
  • bread (パン)
  • cheese (チーズ)
  • pasta(パスタ) / spaghetti(スパゲティ)
注意:chicken 
食材の鶏肉としてのチキンは不可算名詞 ですが 
動物のニワトリを表すchicken は可算名詞
になります

例:We had chicken for dinner. 
(私たちは、夕食に鶏肉を食べた_不可算名詞)

There are two chickens in the yard.
(庭には二羽ニワトリがいる_可算名詞

注意: fish 
食材としての魚は不可算名詞ですが、生き物としてのfish は集合名詞で可算名詞の例外で、複数でもfish と表されます(次回以降の記事で解説します)

【食事】

  • food (食べ物)
  • breakfast (朝食)/ lunch (昼食)/ dinner(夕食)
注意:それぞれの食事(breakfast, lunch など)は不可算名詞ですが、
「食事」の一般名称を表す「meal」は可算名詞(a meal / meals)になります
 

自然・季節

【季節】

  • spring (春)/ summer(夏)/autumn・fall(秋)/winter(冬)
注意:
季節(season)は春夏秋冬から構成されるので、可算名詞(a season / seasons)になります

【自然・天気】

  • nature (自然)
  • weather (天気)
  • rain(雨) /snow(雪)

行為・行動・ビジネス

  • shopping (買い物)
  • travel (旅行・旅)
travel (旅行)
trip よりも長距離の旅を表す
  • work (仕事)
  • homework (宿題)
  • advice (アドバイス・忠告)
  • business (ビジネス)
  • help (手伝い・助け)

情報・知識

  • information(情報)
  • news (ニュース)
  • knowledge(知識)

スポーツ・教科・趣味

  • baseball (野球)/ soccer (サッカー)/tennis(テニス)
    ほかのスポーツも基本は「不可算名詞」
  • music (音楽)
  • art (芸術・美術・アート)
  • science (科学)
  • math(算数・数学)
math
はmathematicsを略した言い方ですが、語尾にsが付いていても「複数扱い」のsではなく、
mathematicsと表した場合も、「不可算名詞」扱いです。

抽象的なもの

  • happiness(幸せ)
  • love (愛)
  • peace (平和)
  • luck (幸運)
  • time (時間)

固有名詞

国の名前や、地名、人の名前などのことを「固有名詞」と言います。
そして、固有名詞は頭文字が大文字で記載されます。

【日本語と違いすぎる】英語の基本的なルールを理解しよう

【国名・地名・地域】
国名:Japan, India , Ethiopia ・・・
地名:Tokyo,  Sydney, Moscow・・・

地域Europe, Africa , Asia ・・・

【人名】

【言語】Spanish, English, ・・・
【ブランド】
Toyota 、 Gucci ・・・

不可算名詞はどうやって数える?はかる?

数えられない「不可算名詞」でも数で言い表す場合もあります。

液体や材料はよく、「容器」を基準として数えられます

  • a glass of water (グラス一杯の水)
  • three bottles of water (ボトル3本分の水)
  • a cup of coffee (カップいっぱいのコーヒー)
  • three teaspoons of flour(小さじいっぱいの小麦粉)
  • two tablespoons of sugar(大さじ2杯分の砂糖)
  • 米(ごはん)やパスタ、の場合は
    one bowl of rice / two bowls of cereal

「量」を基準にする場合もあります

  • two liters of water (水2リットル)
  • one gallon of milk  (牛乳1ガロン)
    1ガロン=(米)3.785ℓ(英)4.546ℓ

「枚数」「本数」「個数」の場合

  • some pieces of wood(木を何本か)
  • ten sheets of paper (紙10枚)
  • two bars of silver (銀塊2本)
  • one loaf of bread (パン1斤)

ケーキやパン、ハムなどの「部分」

  • a piece of (a slice of) cake
  • two slices of bread
  • a few slices of ham

ニュースやアドバイスを数えるとき

  • a piece of advice
  • a piece / a bit of news

 

覚えるしかない!? 不可解な可算名詞と不可算名詞

中には、同じようなものを指すのに、一方は可算名詞で、もう一方が不可算名詞なこともあります。
不可解ですが、プチ知識として知っていて損はないでしょう。

bread (パン)   vs.   roll / bun(ロールパン)

不可算名詞 bread
可算名詞 roll / bun /croissant

食パンやフランスパンのような大きいパンは「不可算名詞」に対して
ロールパン、クロワッサンは「可算名詞」

vegetable (野菜) vs. fruit (フルーツ)

可算名詞 vegetable
不可算名詞 fruit

日本語では果物のことをフルーツと呼びますが、
fruitは実は「不可算名詞」で一般的にはsをつけません
ただし、果物の種類を強調する場合は ”fruits"を使います。

いっぽうの vegetableは「可算名詞」で野菜全般を指すときは
vegetables にします。

例:
You need to eat more vegetables and fruit.
「もっと野菜と果物をとりましょう。」

food (食べ物)  vs. drink (飲み物)

不可算名詞 food
可算名詞 drink

食べ物を表す food は「不可算名詞」に対して
飲み物を表す drink「可算名詞」

You can buy some food and drinks at the cafeteria.
食堂で食べ物と飲み物を買えます。

fish (魚) vs. goldfish (金魚)

fish は 上記でも述べましたが、1匹で one fish 2匹でも two fishで
「可算名詞」でありながら、複数形で表さない「集合名詞」になります。

いっぽう、fish が goldfish になると数えられる「可算名詞」 になり
one goldfish two goldfishesと表します。

まとめ

可算名詞と不可算名詞の基本的な意味と違いにについて解説をしました。

可算名詞は 「1つ、2つ…」と数えられる名詞で
●「単数形」
●「複数形」
に分かれます。
可算名詞は 目に見えて数えやすい物質的なモノ、動物、人など のほかに
目に見えない「アイディア」「夢」「議論」なども含まれます。

いっぽう、不可算名詞とは 数えられない名詞
液体、気体、素材、など「量」で表すもののほかに
「愛」「幸福」など抽象的なものもあります。
また、世界にひとつ、ひとりしかない名詞、固有名詞も不可算名詞に含まれます。

中学で習う基本的な内容が中心でしたが、次回はもう少し踏み込んだ内容になります。
日本語では意識しない概念なので、理解しがたい部分も多々ありますが、
繰り返し使って習得していきましょう。

次回は、「可算名詞」と「不可算名詞」の応用編、「集合名詞」についてを解説します。

集合名詞とは 単数扱いと複数扱いがある? 可算と不可算の使い分けも説明

 




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