広告 中学英語 現在完了形

現在完了形の3つの用法を分かりやすく解説 過去形との違いや用法の見分け方

現在完了形の基本と3つの用法

 

現在完了とは過去からつながっている現在の状態を表すときに用いられます。
過去形は過去のある時点を指すのに対し、現在完了形は過去のある時点から現時点までかかわりがあります。

現在完了形は
①継続「ずっと~している」
②経験「~したことがある」
③完了・結果「もう~してしまった」
の3つに分類されます

現在完了形の基本のかたちは
主語(S)+ have + 過去分詞

主語が三人称単数の場合は
主語(S)+has + 過去分詞 の形をとります


否定形は have(has)の後ろにnot (never)を入れます(③)
疑問形はhave(has)を文の前に持ってきます(②)
例の①②③は現在完了形でも用法がそれぞれ違います
①継続「彼らは何か月もの間クリスマスを待っている」
②経験「あなたは私の兄にあったことがありますか?」
③完了「彼女はまだ学校に行っていません」

これらの用法を詳しく見ていきましょう

 

① 継続「(ずっと)~している」

現在完了の「継続」は「ずっと~している」と一定期間続いている動作・状態を表すときに使われます。
「継続」の現在完了には、期間を表す 「for ○○(○○間)」 や「since ○○(○○以来)」などが文中に入ることがよくあります。

例題


過去形は過去のある1点を指すのに対して、現在完了形の「継続」は過去の時点から現在まで続いていることを表すときに使われます。

《継続を表すときに使われる for ・ since》
◎期間を表すfor
が来る場合は、数(日数for two days 、月数 for three months、年数for 10 yearsなど)があとに続いたり、
for a while , for a long time などと表現されます。
一方、sinceは前置詞としても、接続詞として使われます。
◎[前置詞として] since + 名詞
since this morning (今朝からずっと)
since college (大学からずっと)
◎[接続詞として] since + S+V
since we moved here(ここの引っ越して以来ずっと)
since Tim was born (ティムが生まれてからずっと)
★for は期間の長さでsince は始まった時期
 

since や for 以外にも、上記のように
all week(今週ずっと),
all summer(夏の間ずっと)

always (ずっと)
で継続を表すこともあります。

期間をたずねる場合は、how long が使われます。


How are you? (元気ですか)の現在完了形です。
久しぶりにあった人に対して「どう過ごしていましたか?」「(ずっと)元気にしていましたか?」という継続の意味でよく使われます。

 

② 経験「~したことがある」

現在完了の「経験」は「今までに~したことがある」ことを表します。
経験」の現在完了には 回数や以前(before),今までに(ever)などの副詞が文中に入ることがよくあります。

例題


上記の例題のように、過去形でも「2度NYへ行った」と表せますが、「今から過去を振り返って~したことがある」と表す場合に使います。

「行ったことがある」という経験はgoの過去完了gone を使うのではなく、beの過去完了 beenを使うのが一般的です。
また、来たことがある」も同様 comeではなく、been が使われます
例 I think I've been here before.
(ここ前に来たことがある気がする)
gone やcomeが完了形で使われる場合は「完了・結果」の意味を表します。
 

経験の現在完了を表すときによく使われる副詞
◎~回:once (1回)twice (2回)three times (3回)以降は○○times

before :昔、前に
◎ever :
今までにまた、否定形は have(has) not よりも「一度も~したことがない」でnever が好まれます(have(has) notも使われます)
 
「何回~したことがありますか?」と回数をたずねる場合は、how many timesが用いられます。
【注意】
日本語では「○年前に~したことはある」という表現にあまり違和感がありませんが、
英語の現在完了形では過去を表す
・〇〇 years(days) ago.  
・yesterday 
・when I was a child など 
過去の時点を表すものと一緒に使うことができません。
✖ I have read this article a few weeks ago.
I have read this article before.
(↑【現在完了】昔この記事を読んだことがある
I read this article a few weeks ago.
(↑【過去形】数週間前にこの記事を読んだ)
 

 

③ 完了・結果「(ちょうど)~したところだ」「(もう)~した」

現在完了の「完了・結果」は「もう~した」「~してしまった」ことを表します。
「完了・結果」の現在完了には ちょうど(just)、すでに(already)などの副詞が文中に入ることがよくあります。
過去形が過去の時点1点を指すのに対して、「今」の時点から見て「もう、すでに完了したこと」「ちょうどしてしまったこと」を表すときに使われます。
完了・結果でよく使われる動詞が、finish  complete などの「完了・終了」を表す動詞です

yetは否定文、疑問文両方に用いられますが、意味が違ってきます。
否定文:まだ~していない
疑問文:もう~しましたか?
 
 
already は「すでに」「もう」という意味を持つ副詞です。
上記のように肯定文でもよく使われますが、
完了形の疑問文でも使われることがあり、下記のようにyetとニュアンスが違います
 
 

用法の見分け方

中学で習う「現在完了形」では用法が曖昧な表現はほぼ出てこないので、下記のような用法の特徴をあらわすキーワードを理解することがとても重要になります。
継続 for+期間/ since / how long ~?
経験 once, twice, ○○times / ever / never/ before
完了・経験 just / already / yet

一方で、高校やビジネス英語になると、上記のキーワードがない完了形の表現も多々目にするようになります。
そういった場合、どうやって見分けるのか、または見分ける必要があるのか、いくつかの例を挙げて説明していきます。

go ・ come

②経験の用法でも述べましたが、「行ったことがある」「来たことがある」と表す場合は
They have come here や  gone  ではなく、been が使われます。

 

状態 vs. 動作

love は「愛する・愛している」「大好きでいる」という状態動詞です。
状態動詞とは、進行形の形をとらなくても「~している」という意味を表します。
状態動詞はlove の他にも like , believe know, have(持っているという意味のhave) など
「継続」の意味で用いられる状態動詞は、現在完了進行形の形をとらなくても「ずっと~している」という意味になります。
状態動詞のlove は、「完了・結果」には適しません。
「大好きになってしまった」という完了・結果の形で表すには
fall in love 「恋に落ちる」という動作を表す群動詞/イディオムを使う必要があります。
I’ve fallen in love with you.

He has known me
↑こちらも同じく、「継続」の意味のみになります。
(経験)彼は私を知っていたことがある
というのは意味的に不自然です
(完了・結果)彼は私を知ったばかりだ
と表す場合は、He has gotten to know me. 

状態を表すのは一般動詞だけでなく、[be動詞+名詞]や [be動詞+形容詞]でも表します。

現在形 Mike and I are friends.
「マイクと私は友達だ」という状態を表しています。
これを現在完了にすると、
継続の「マイクと私はずっと友達だ」になり、継続の意味のみが適しています
経験「友達だったことがある」は回数を数えたり、現在につながる感じがないので
過去形で表すのが適しています。
We were friends once. このonceは「1回」という意味ではなく、
「かつて」という、過去を表す場合に使われます。

「友達でいる」状態を、「完了・結果」の意味にする場合は
「友達になった」という動作の意味を含むためにbecome friendsが使われます。

pass   合格する vs. 過ぎる

pass には「過ぎる・経つ」という意味と、「(試験などに)合格する・受かる」という意味があります。
「過ぎる」で使われる場合は、「~以来○○年(月)が経った」という時間の経過を現在完了で表すことができます。


「2年が(もう・すでに)経った」や、「経ってしまった」という意味でも通じるので、完了・結果でもマルです。


一方で、「合格する・試験に受かる」のpass は動作を表す動詞で、この場合、継続の意味には向いていません。
decideやbecomeも継続には適しません。

どの用法でも意味が通じる

動作を表す動詞も下記のようにすべての用法で意味が通じる場合もあります。
どの用法でも通じる場合は、前後の文脈をみて判断します。どの用法であっても、過去から現在までのかかわりを表すのは共通なので、必ずあてはめようとしなくてもいい場合もよくあります。
ただし、継続の場合は、動作動詞で用法をはっきりさせるためには、現在完了進行形の形をとるのが好まれます。

継続 I have taken this medicine も〇ですが、継続の意味であることを強調するには
現在完了進行形 I have been taking this medicine.
が用いられます。

↑こちらもすべての用法で意味が通じますが、
継続の意味であることを強調するには
現在完了進行形 She has been experiencing tiredness.
になります。

現在完了進行形は別の記事で説明します!

注意:現在完了形で使われない表現

現在完了形は、過去を表す語句と一緒に使うことはできません。
ただし、「since ○○」のように過去と現在のつながりを表す場合、現在完了形で使うことができます。

  • ~ago
  • yesterday
  • then
  • last week / last month/ last yearなど
  • when

など

確認問題

(   )内から適するものを選んでください
1. Ryu (has lived  / lived ) in  Sapporo 3 years ago.

2. 5 years ( has passed  /  passed  ) since we bought this house.

日本語に合うように、[   ]内の単語を並び替えてください
3. 彼女はロンドンに行ったことがありません。
[London / she / been/ never  / has / to ]

4. リサはもう夕食を食べましたか?
[Lisa /dinner/ has / eaten / yet]?

5. 英語を勉強してどのくらいになりますか?
[ have /studied/ how / English/ you /long]?

解答

1. Ryu (has lived  / lived ) in  Sapporo 3 years ago.

(3years agoと 過去を表しているので、過去形のlived が入ります。
3年間住んでいると継続を表す場合は
Ryu has lived in Sapporo for 3 years)

2. 5 years ( has passed  /  passed  ) since we bought this house.

(we bought this house も過去形ですが、その前にsince が入っていることによって、
「この家を買ってから(以来)3年が経った」という継続を表します

3. 彼女はロンドンに行ったことがありません。
She has never been to London. (経験)

4. リサはもう夕食を食べましたか?
Has Lisa eaten dinner yet?(完了・結果)

5. 英語を勉強してどのくらいになりますか?
How long have you studied English? (継続)

 

 

 

 

 
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