今回は過去の習慣、「以前は(昔は)~だった」という意味を持つ used to ~ と would について解説します。
2つとも同じような表現で使われますが、少し意味に違いがあります。
今回は、used to と would (often) のふたつの表現の意味の違いと注意点を例文をたくさん挙げながら説明します。
used to の意味
used to ~は 「昔~だった」「以前は~していた」という意味で表現されます。
used の発音は 「使う」の過去形 [júːzd / ユーズド] と濁るのではなく
[júːst / ユースト]と発音します。
used to は後ろに動詞の原形を伴い、「過去の習慣(以前は~したものだ)」や「過去の状態(以前は~だった)」を表します。
used to ~ のポイントは「昔~していたけれど、今はそうではない」という意味を含みます。
過去の習慣を表す would
過去の習慣を表す語句として would も使われます。
would は「過去に繰り返ししていた行動」の場合に使われます。
過去に頻繁にしていた「昔はよく~したものだ」を表わす場合は 「would often」 で表現できます。
used to との違いは微妙で同じ意味を表すこともよくありますが
過去の習慣を表すwould は、be動詞や状態を表す動詞(like, live have など)は使えません。
否定文と疑問文はどうする?
used の否定形、疑問形は実は、ネイティブの人でも混乱するほど、ネットでも used to vs use to 論争が繰り広げられています。
こういう場合は、学校のテストや英検、TOEICでは出題されることはないでしょう。
話すときに使う場合は、use to も used to も同じ発音になるので書いて使われないことが多いですが、
どちらもOKとされることが多いが、used to は テストなどではバツされる場合があるとのことです。
would は否定文、疑問文が過去の習慣で使われることはありません。
なぜならば would には習慣の意味以外にもたくさん使われ、過去形だけでなく丁寧な表現、依頼の表現などにも用いられるからです。
依頼の表現の記事も参考にしてね!
英語で依頼するときの助動詞 Will・Would・Can・Couldの違い
否定文、疑問文で過去の習慣を表すときは、use(d) toを使います。
詳しく見ていきましょう!
used to の否定文
ケンブリッジ英語辞典 Used to - Grammar - Cambridge Dictionary より抜粋
メモ
"The negative of used to is most commonly didn’t use(d) to. Sometimes we write it with a final -d, sometimes not. Both forms are common, but many people consider the form with the final -d to be incorrect, and you should not use it in exams:”
used to の否定形は didn't use(d) toが使われる。use to、 used to は両方ともよく用いられるが、否定形で used to を使うのは間違いとされる場合もあるため、試験では用いらない方がよい
used to の疑問文
否定文と同様の理由で、疑問文でも use to が使われたり、 used to が使われたりしますが、Did you use to ~ ?がよく用いられ、
Did 主語+used to は時には間違い扱いされる場合があります。
こちらも書くことよりも話すときに用いられることが多いので、use to・used to 区別することなく同じ発音になります。
be動詞+used to と混乱するなかれ!
used to の形をとるのは、過去の習慣の他にも 「~に慣れている」という意味でも使われます。
「~に慣れている」の used to は 過去の習慣の used to とは違って be動詞+ used to + 名詞(動名詞)の形をとります。
まとめ
今回は過去の習慣を表す used to と would について説明しました。
違いのまとめは
used to不定詞:
「以前は(昔は)~していた」「以前は~だった」と状態動詞やbe動詞が用いられることもあります
今はもうしていない、その状態にないという意味を含んでいます。
否定文は didn't use(d) to~「昔は~しなかった(が今は○○)」
疑問文は Did 主語 use(d) to~
would :
「以前は~だった」過去に繰り返し行っていたことを表わし、状態動詞やbe動詞を伴うことはできません
この意味での否定文、疑問文は使いません
be動詞+used to +名詞(動名詞)
used to を用いますが、be動詞が前に置かれ、to の後ろが名詞の場合は「~に慣れている」という意味になるので 過去の習慣と間違わないように注意!!
今回もありがとうございました。