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【中学英語】助動詞Can の様々な意味と使い方・書換え方

今回は中学で習う助動詞のcan についてまとめました。

助動詞Can は 中1で一番初めに習う助動詞で、「~することが出来る」という意味です。

「できる」という意味以外にも、can の持つ意味と書き換え、他の助動詞の意味との違いなどを分かりやすく説明します。

まずは、「助動詞とは何か」、「助動詞の基本的なルール」から見ていきましょう。

 

助動詞とは

助動詞は、その名の通り、動詞を助ける働きがあります。

例えば、「歩く」の英語は walk ですが、「歩ける」「歩いてもいい」「歩けるかもしれない」「歩かないといけない」「歩くだろう」「歩くべきだ」

など、ひとつの動詞「歩く」自体は変わらないけど、判断や気持ちが付け加えられ、「歩く」の意味が広がります。

助動詞の基本的なルール

助動詞を使う場合は、動詞は「原型」になる

上記の「歩く」の例を英語の助動詞を使って例を挙げてみましょう。

普通の現在形の場合は、 he は三人称なので、3単現のsをつけますが、
助動詞が加わった場合、下記のように 3単現であっても、walk は動詞の原型のまま使われます。

助動詞はひとつしか使わない

助動詞のもう一つのルールは、助動詞を複数一緒に使えないということです。

「明日になればチケットが買えるだろう

買える=can
だろう=will

と2つの助動詞が使えそうですが、ひとつしか使ってはいけません。
このような場合は、can を「~出来る」「能力がある」という意味の be able to 不定詞に置換えて表現します。

後述のbe able to のところで詳しく説明しています。

 

肯定文、否定文、疑問文の形

助動詞を用いた肯定文、否定文、疑問文の形についてみていきましょう。

肯定文

肯定文の場合は、主語の直後に助動詞、そして動詞の原型の順で表します。

  

否定文

否定文の場合は、助動詞の直後にnot をおきます。
ただし、can not とは表さず、 「cannot」 とくっつけて表示するか、「can't」が使われます

ビジネスや論文など形式的な文ではcannotが用いられます。

 

疑問文

助動詞の疑問文は、助動詞を文頭に持ってきます。

助動詞 Can  4つの意味

助動詞 can を下記の通り4つの意味に分けましたが、根底にあるのは1番初めに習う「~することができる」という「能力」の意味です。

その「能力」から派生して

・「~してもよい(許可)」
・「~する可能性がある(可能性・推量)」
・「~してくれませんか(依頼)」

という意味にも使うことができます。

詳しく見ていきましょう!

① 能力「~できる」「~することができる」

中1で習う Canは主にこの「~できる」の意味です。

普通の一般動詞の「~する」の意味にこの助動詞が加わると「~することができる」という意味に変わります。

 

② 許可「~してもよい」

can は「~してもよい」という許可の意味でも使われます。

カジュアルで口語的な表現、家族間や友達同士でよく使われます。
ただし、目上の人に対して使うのは好まれません。

目上の人(先生や上司)などには 助動詞 May が使われることが一般的です。

 

③ 可能性・推量

can には「~する可能性がある」「~することがある」「~するかもしれない」という「可能性・推量」の意味もあります

もちろん、This dog can bite. 「この犬は噛みつくことがあります」というように、
can のあとは一般動詞の原型が来ることもありますが、
この可能性の can は下記の例文のようにbe動詞の原型 beが続くこともよくあります

 

mayでも「~するかもしれない」という意味がありますが、can は根拠があって「~するかも」「~し得る」という意味があるので、
Roads can be wet. では 前日が雨だったから、や水はけの悪い道だから、などの理由、根拠があって述べられています

④ 依頼 「~してくれませんか?」

「~してくれませんか?」という依頼(おねがい)をするときにも、canが使われます。

カジュアルな表現法で日常では [Can you ~?」でよく使われます。
ただし、目上の人には丁寧な Could you, Would you ~? が好まれます

詳しくは↓の記事で説明しています!

英語で依頼するときの助動詞 Will・Would・Can・Couldの違い

 

Can の書き換えや 微妙な意味の違い

「能力」can = be動詞+able to不定詞

「~することができる」の能力の意味の canは、 be able to と置き換えが可能です!

able とは形容詞で「能力がある」「~出来る」という意味なので 助動詞 can とほぼ同じです。

ただし、can が助動詞なのに対して、able は 形容詞なので、「主語が~できる」という場合は be 動詞が諸語の後ろに置かれます。

そして、 toの後ろの動詞の原型を置いて to不定詞の形にします

 

この be able to はcan に代わって使われますが、他の助動詞が一緒に使われる場合などにも用いられます。


助動詞はひとつの文(または節)に1つしか使えないので、未来を表す will, や可能性のmay が使われる場合などにbe able toが使われます

 

 

 


きれいな夕日が見ることができるかもしれません

また「~したい」という表現で使われる want to の後ろにも be able to をつけて
「~できるようになりたい」という意味ができます。

私は上手く料理ができるようになりたい

 

「許可」can vs. may

上記でも触れましたが、許可の意味の can はカジュアルですが日常会話では非常によく使われます

いっぽうで、may はより丁寧な言い方で相手に敬意を示します。

主に目上の人(上司や先生)に対して言うのに好まれますが、
子どものしつけに can ではなく、 may を使うように家庭で教えられることもよくあります

また、許可の否定文場合は、can't /cannot よりも may notのほうがより「許可されない」の意味が強くなります。

 

 

「可能性」can vs. may 

可能性の may は「かもしれない」という意味に対して、
「可能性」のcan は「能力と可能性」両方を掛け合わせた意味になります。

どういうことかというと・・・

 may は「するかもしれない し しないかもしれない」
対して can は
「~するかもしれない」
「~する可能性がある」
「~してもおかしくはない」

can may どちらが可能性が高いかは場合によって違います
上記の例では「can 」は噛むことがまれにある、噛まないとは言い切れないという意味になります。
いっぽうの「may」は根拠・経験の有無は関係なく噛むかもしれないという意味になります。

 

否定形になると違いはもっと明確になり、

can not は完全に否定「ありえない」「するはずがない」の意味になり
may not は 「~しないかもしれない」と 可能性がゼロではないことを言います。

 

 

「依頼」 Can you vs. Could you/ Would you

「~してくれませんか?」と依頼をする場合、can you~はカジュアルな表現です。
また、可能性のcan と同様に、「能力と依頼」の両方を掛け合わせた意味になります。
丁寧な言い方はcould you~で 「~していただけませんか?」で能力と依頼を掛け合わせています

日本語でも「~できますか?」とたずねるとき、依頼の意味を含んだ表現もあるのと同じです

いっぽうで、will you~, would you~は「~出来る」という要素はなく、「~の意思があるか」をたずねています

 

まとめ

中1で習う 助動詞のcan ですが、今回は少し中1で習う内容よりも踏み込んでしまいました。

① ~できる、することができる
② ~してもよい
③ ~することがある
④ ~してくれませんか?

以上のの4つの意味を解説しましたが、まずは「~することができる」という意味でしっくりくるかを見るのがいいでしょう。
あとは前後の文脈などで、解釈していきます。

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