【基本編】前置詞 by の基本的な意味を分かりやすく｜場所・時間・手段　ほか

今回は前置詞のby についての記事です。

前置詞とは、場所、時間、方向や手段を表し、後ろに名詞（代名詞、動名詞なども含む）が置かれます。
at, in, on by など...

前置詞の「by」も様々な意味があり、色んな場面で使われます。

この記事では、「by」の基本的な意味とそれぞれの使い方を例文をあげて解説していきます。

in や at, on、forについては別の記事にまとめています

では、詳しく見ていきましょう！

場所の【by】 

前置詞 by　は　「～の近く」、や　「～のそば」を表す場合に使います
near よりも近くを表し、 by が　「すぐそば」という意味になります。

また、動詞の go/ pass /stop などと一緒に使われ 「経由」「通過」の意味で使われます。

～のそば、付近

経由、通過

手段の【by】

by　は手段の場合にも使われます。　
「～で行く」
「～に乗って行く」などの交通手段や

「メールで送る」などの通信手段、「速達で送る」などの発送手段
などに by が使われます。

交通手段　～を使って　～で

by + 乗り物　の場合は　冠詞をつけない‼
✖　by a train　➡　by train 
✖　by busses 　➡ by bus 
✖　by his bike 　➡　by bike

通信手段　

発送手段

通信や発送手段の場合も by　のあとは冠詞を使わず、

〇　by email 
〇　by phone 
〇　by express 

といった表現をします

方法の【by】

手段と意味が似ていますが、byは方法「～することによって」という意味でも使われます。

この方法では、by のあとは動名詞が来ることが多く、「～することによって」という意味で使われます。

方法「～（すること）によって」

時間【by】

byの後ろに時間が来る場合は、「～までに」という意味になります。

until と　by の違いを理解しよう！

until の意味と混ざらないように気をつけましょう。
ほとんど投稿してないけど、until とby　の違いについて分かりやすく説明しているので、インスタもぜひ確認してください！

https://www.instagram.com/p/Cb8tyWpv9rp/?img_index=1

until は「～まで」
夜中までテスト勉強をした（継続）

by は「～までに」
だけど12時半までには寝た（12時半よりも前に）

～までに　

↑
この例文も　until  by　の両方が記載されています
ここからも分かるように until は「～までＳがVした」と継続の意味を表す
いっぽうで、by は「～までには」と「～よりも前に」の意味を示します。

また、by the time S+Vもよく使われる表現です。
「ＳがＶするころには、（すでに）○○」という意味でよく使われます

受動態（受け身）の動作の主　【by】

受動態（受け身）の文で「～によって○○される」と表現される時に　byを使って表します。

詳しくは受動態の記事をご参照ください

【苦手な人必見】受動態（受け身）の基本を分かりやすく説明

規定、ルールの【by】 

法律やルールに準じて、基づいてという場合にも byが使われます。

主に　下記の4つで使われます。

・by law 「法律により」
・by definition「定義によって」
・by rule　「ルール、規定に基づいて」
・by the book「型どおりに」「規則どおりに」

ルール、規定に準じて、基づいて

by law・・・法律によって、法律で

通常、受け身の形で使われ、下記のような表現でよく使われます
・法律によって定められている (designated / fixed / established by law )

・法律によって守られている (protected by law)

・法律で禁止されている (prohibited by law)

・法律によって義務付けられている　(obligated/ required by law)

by definition・・・定義上、定義によって、定義の通り

また、その名の通り、当然のことながらという意味でも使われます。

by a rule / by rules ・・・ルールに基づいて、規定に従って

by definition や　by law は　冠詞が付きませんでしたが、 rule を使う場合は冠詞　a /the が付いたり　rules と複数形になったりします

by the book ・・・型どおりに、規則に従って

by a rule / rules とほぼ同じ意味で使われます。　bookが付くだけあって、教科書通りやマニュアル通り、つまり型どおり、規則どおりという意味になります。

単位の【by】

「～単位で」という意味で使われます。　
単位の意味で使う場合は、the をつけて「by the ～」というふうに表します

by the day・・・日ごとに、日割りで

by the dozen・・・1ダース単位で

one by one  /  two by two ・・・ひとつずつ（一人ずつ）/２つずつ（二人ずつ）

by the day や　　by the dozen のように the は付きませんが　ひとつずつ（一人ずつ）、２つずつ（二人ずつ）と表現するときに使われます

寸法　（タテｘヨコ）

写真や紙、フレームなどの寸法　タテｘヨコ　という表現をする場合にも　by が使われます。

掛け算　割り算　【by 】

かけ算　multiply A by B

掛け算では、
three times five equals fifteen. （3ｘ5＝15）というような表現をしますが、
multiply 3 by 5 という言い方も同じ意味になります。

わり算　divide A by B

割り算でも　byを使って表せます

まとめ

前置詞 by の基本的な意味について解説しました。

意外と多岐にわたりますが、そんなに複雑な感じもないので、活用しながら理解を深めていきましょう。

次回は、 by　を伴う句動詞と　イディオムを説明していきます。