広告 to不定詞

to不定詞の基本を分かりやすく②形容詞的用法 | 作文の方法も説明

3回に分けて中学で習う「to不定詞」の基本について解説していきます。

前回は、to不定詞の「名詞的用法」について解説しました。
今回は、to不定詞の「形容詞的用法」について解説します。

 

 

to不定詞とは

to不定詞とは簡単に言うと、to+動詞の原型で成り立つ 動詞を使った表現です
一方で、不定詞でもtoを伴わず、動詞の原型だけで使われる場合もあり、原型不定詞と呼ばれます。
それと区別をするために、「to+動詞の原型」で成り立つ不定詞は、to不定詞と呼ばれます。

「to+動詞の原型」の形をとることで、他の一般動詞やbe動詞と同じ文、節で使うことができます。
前回は、下記のように、「~すること」という意味になる「名詞的用法」を見ました。

「名詞的用法」

今回は、
動詞➡ 形容詞の役割 (買う⇒ 買うための・買うべき)という意味になるto不定詞を見ていきます。

「キャシー買うべき本を見つけた」これを分解して、英語にしてみると・・・
主語(S)=キャシー Kathy
動詞(V)=買うbuy ? みつけた found(見つけるの過去)
目的語(O)= 本 a book

となり、一見動詞が2つ存在しますよね。

では、英文にしていくと。。。

Kathy found buy a book.  ではなく



主語(S)=キャシー Kathy
動詞(V)=見つけた  found
目的語(O)= 本  a book 
    どんな本?=買うべき to buy(本を修飾する形容詞)

上記のように、目的語である「本」をどんな本かを修飾(説明)するためにto不定詞が使われます

形容詞の働きについては↓の記事で説明しています。

では、例題をあげながら、説明していきます。
まずは、「形容詞的用法」の特徴から見ていきましょう!

不定詞の「形容詞的用法」の特徴・例文で解説

上記の例でも挙げたように、不定詞の形容詞的用法とは、
「to +動詞の原型」で表され、形容詞の役割を果たすことができます。
つまり、「~するための」「~するべき」 という意味になり、直前の名詞を説明します。

形容詞は必ず、名詞(代名詞・動名詞なども含む)を説明します

例文で形容詞的用法の特徴を見ていきましょう

名詞+to 不定詞「~するための○○」「~するべき○○」

中学で習う、to不定詞の形容詞的用法は、直前の名詞を説明し、補足する働きをします



「I have homework.」の文を補足する感じで、あとにto+動詞の原型が続きます。
I have homework +どんな 宿題 = to do

「私にはするべき宿題がある」

「He has a question」の文を補足する感じで、あとにto+動詞の原型が続きます。
He has a question + どんな質問?= to ask you.

「彼はあなたに聞くための質問があります」

something to~, anything to~ nothing to~,

something, someone などは 「何か」「だれか」を表す代名詞です。
これらが不定詞の前に置かれることもよくあります。


Would you like ~は Do you want の丁寧な言い方なので、
Would you like anything + どんなもの ?= to eat

「なにか食べるものはいかがですか?」

↓のように、something +形容詞 + to 不定詞で表されることもよくあります。

I have something bad + どんな悪いこと ?= to tell you

あなたに言うべき悪い知らせがあります」

 

人を表す場合も同様に


Do you have anyone (anybody) + どんな人?=to come with you

あなたと一緒にきてくれる人はいますか?」

only 「~する(した)唯一の○○」・ first など 「~する(した)最初の○○」

名詞の前に the first や the onlyが付いている場合は「~する唯一の○○(名詞)」、「~する最初の○○」という意味になります。


cash is the only way =現金が唯一の方法です
何をする方法?= to pay here

「現金がここで支払いをする唯一の方法です」

Emily was the first girl =エミリーは最初の女の子です
何をした最初?= to join the soccer club.

「エミリーがそのサッカークラブに加入した最初の女の子でした」

前置詞 をつける つけない?

形容詞的用法で、注意しなければならないことは、次のような場合です。

〇   I have nothing to say. 
✖ I have nothing to worry

前記は正しい文で、後記は間違っています。

それは 「~を心配する」ということを表すには worry about までが必要だからです。

You have nothing. 「あなたには何もありません」
何がないのか?= to worry about 「心配する(べき)こと」

心配する(べき)ことはありません」

同様に、「~と話す」というには talk(speak) だけでなく、talk(speak) to までが必要です。

I need someone 「私にはだれかが必要です」
どんな誰かが必要?= to talk to 「話せるだれか」

「私にはだれか話せる人が必要です」

前置詞を伴う熟語も注意が必要です。
take care of ~ で~の世話をする、面倒を見る、大事にする

 

He has a family 「彼には家族がいる」
どんな家族= to take care of

「彼には大事にしている(世話をするべき)家族がいます」

 

 

to不定詞 形容詞的用法の英文の作り方

「~するべき」「~するための」を文の最後に持ってくることが多いので、それ以外を文にすることを考えます。

①私には読むべき本がある
②彼女は今日あなたに電話する時間がありません
③私は今日、何も話すべきことがありません

ポイント

■ まずは、「主語がどれか」・「動詞はどれか」をみてS+V+O(目的語(名詞))を作る
■名詞のあとにto 不定詞をつけて、「~するべき」「~するための」の意味を足す

私には読むべき本がある
主語(S)=私には= I
動詞(V)=ある=have
目的語(O)=books
どんな?=読むべき=to read

答)I have books to read.


彼女は今日あなたに電話する時間がありません
主語(S)=彼女は=she
動詞(V)=ありません=doesn't have
目的語(O)= 時間=time
どんな時間?=あなたと電話をする時間
=to call you

答)She doesn't have time to call you today.

 

私は今日、何も話すべきことがありません
主語(S)=I 
動詞(V)=ない=don't have 
目的語(O)= こと =anything
どんなこと?=話すべきこと=to talk 
注意: talk が名詞を修飾する場合は、talk about をつける必要がある
talk about ~:~について 話す 
ただし、言う、発言する「say」を使う場合は about はいらない

答)I don't have anything to talk about today.
これも〇➡ I have nothing to talk about today.

まとめ 

今回は to不定詞の「形容詞的用法」について解説をしました。
形容詞的用法のポイントは、
✔ 名詞の後ろに置いて「~するべき」「~するための」という意味で直前の名詞を説明
✔ something to ~、 someone to ~などは形容詞用法の典型
✔ talk about (~について話す)/ play with (~と遊ぶ)/ go to (~に行く)など 前置詞を必要とする動詞が不定詞になる場合は前置詞も付ける

練習問題

次の日本語に合うように英語を並び替えてみましょう

1. あなたは何か食べるものが必要です
eat / something / need / you / to

2. 私には行くべき場所がたくさんあります
places / I  / to / go  /  have / many / to

3. 私には訪れる場所がたくさんあります。
I  / places  / many / have / visit  / to

4. かれはここにきた最初の男性でした
the  / he / first / man / here / come / to / was

解答


1. You need something  to eat.
2. I have many places to go to.
3. I have many places to visit.
4. He was the first man to come here.

ココに注意

2.と3.の違い
go は「行く」という単語ですが、「~に行く」という場合は「go to~」になり
went to London.  という表現からも分かるように、名詞と一緒に使う場合は、go toをセットで使います。
(このような動詞を自動詞と言います)

いっぽうで、visit は「~を訪れる」「~に行く」という意味で visit 自体に「~を」「~に」が含まれています(これを他動詞と呼びます)
I visted Londonというように、名詞と一緒に使う場合、単独のvisit だけて使われます。

不定詞の形容詞的用法でも同様に、「行くべき場所」はplaces to go ではなく、places to go to
「行くべき(訪れるべき)ばしょ」では places to visitなります






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