今回は前置詞の「through」をまとめていきます。
日本語でスルーされたとか、既読スルー などと言われる そのスルーですが、
日本語で使われる時は、無視する、取り合ってもらえないなどの意味がありますよね。
英語のスルーも、その意味もありますが、「~を通って」「~を通過して」や「つらい経験をした」など色んな意味を持っています。
またさらに「through」は前置詞としてだけではなく、副詞や形容詞としても使われます。
さまざまな動詞と組み合わせて表現をすることができる便利な言葉です。
ということで今回は「through」の意味と使い方を徹底解説します!
前置詞 through
前置詞とは、「時間」「場所」「方向」などを表す場合に名詞の前に置く語を指します。
1. 貫通・通過「~を通り抜けて」「~を通って」
through の基本的イメージは 電車がトンネルを通るような 筒状のものを通り抜けるイメージです
赤信号を無視するという意味でも through が使われます
2. 手段・媒介「~を通じて」「~を介して」
「手段・媒介」の意味として「〜を通じて」「〜によって」と表現できます。
同じような意味で via が使われます。
3. 継続「~中ずっと」「初めから最後まで」
季節や時間、年中通してずっと という継続の意味でも through がよく使われます。
この場合は throughout と置き換えることができます。
下記のように through December 25 など具体的な日付や曜日が来る場合は、その日を含めての意味になります。
Closed Wednesday through Friday だと
水曜日から金曜日(金曜日を含む)まで閉まっている
until Friday だと 金曜日が閉まっているか開いているか分かりにくいのでわかりやすく through を使う場合もあります。
4. 「あらゆる場所に」「あちこちに」
場所や地域を伴って、国じゅうや世界中などのあらゆる場所という意味でも throughが使われます
また、この場合も throughout と置き換えることができます。
似たような表現では、all over を使うことができます。
5. 経験「(つらい)経験をする」「乗り越える」「生き延びる」
「つらい経験をする」という意味でもよく使われます。
experience(経験する)と置き換えることができますが、go through の方が一般的によく使われます。
また、live through や go through で「危機などのつらい状況を乗り越える」という意味でも使われます。
こちらも survive(生き残る、危機を乗り越える) と置き換えることができます。
6. 完了「~し終える」
何かを「し終える」という意味でもよく使われます。
7. 原因・理由 「~のおかげで」「~の結果」
~をしたから○○になったのような因果関係を表現する時にも through が使われます。
副詞・形容詞として使われる through
through は前置詞以外にも、形容詞や副詞としてもよく使われます。
文がthrough で終わっていたり、他の前置詞とくっついていたりすると、前置詞としてではなく、形容詞や副詞として使われています。
通り抜ける、通過する
through way とは 有料の高速道路のことを言います。
Through の文字は長いので、 THRUWAY と書かれていることが多いです。
終了、完了(done, finished)
前置詞として使う場合は直後に名詞が置かれましたが、形容詞として使う場合は
through with~ 「~を終える」というふうに表します。
うしろに何も伴わなくても「終える」という意味で使われます。
fall through で 実現することなく終わるという意味で
「中止になる」や「とん挫する」という意味になります。
完全に (completely)
隅々まで、完全に、しっかりとという意味で副詞として使われます。
through いろいろ
through がついている単語も色々あります。しっかりとthrough の意味が組み込まれた意味になっています。
- throughout:throughの書き換えのところでも述べましたが
1. ~のあらゆるとろこに、~のいたる所で
2. ~の最初からから最後まで、~の間中ずっと - breakthrough:ブレイクスルー、突破口、成功、飛躍的進歩
- see-through:
形容詞: シースルーの、透明の
など
まとめ
ほかの前置詞もぜひ、チェックしてみてくださいね。
【基本編】前置詞「in」の基本的な意味と使い方 時間・場所・状態など
本日もありがとうございました!