関係代名詞 who, which, that 置き換え不可の場合
数回にわたって関係代名詞の解説をしてきましたが、今回は高校で習う関係代名詞の応用編になります。
前回は、関係代名詞の"who","which" "that"の置き換えが可能な例をあげましたが、全てに当てはまるわけではありません。
- 「who」,[which」と「that」の違いは?
- 置換え可能な場合と 不可の場合はどう見極める?
- 関係代名詞の前に「,(カンマ)」が付いている場合の意味は?
これらの疑問を紐解いていきます。
この記事では、関係代名詞"which", "who"と "that"の置き換えが出来ない場合を解説します。
また、関係代名詞の前に「,(カンマ)」が付く「非制限用法」についても説明します。
関係代名詞の基本は下記にまとめているので、↓ 参考にしてください。
関係代名詞 that しか使えない場合
関係代名詞のWhoやWhichではなくThatしか使えない場合は、大きく分けて4つあります。
that のみ使用可能 (who, whichは使えない!)
①先行詞が疑問形でWhoやWhichが使われている
②先行詞に「only」 「very」「first」 「most」 「最上級の形容詞」が入っている
③先行詞に 「all」「no」「anything」「everything」「nothing」「little」「few」「much」 などが入っている
④先行詞に人とモノが両方入っている
② He was at the party last night 彼は昨夜のパーティにいました。
2. ②の"he" は主語なので 主格 ✖"who"
3. 先行詞の文がwhoから始まる疑問形なので、"that"をつかう
② This school selected her as the principal この学校が彼女を校長に選びました
2. ②の"her" は目的格 ✖"whom"
3. 先行詞の文に"first"が含まれるので、"that"をつかう
② I need things for the school trip 修学旅行のために私はものが必要だ
Ms. Brown is the first female woman this school selected as the principal.
I have everything I need for the school trip.
関係代名詞の「制限用法」と「非制限用法」
次に、関係代名詞の「制限用法」と「非制限用法」について説明します。
関係代名詞の前にカンマがないことを 「制限用法」といいます
「制限用法」は関係代名詞以下の節(句)が必要な情報、協調したい情報の場合に用いられます。
反対に、関係代名詞の前にカンマがある場合、「非制限用法」といいます。
「非制限用法」は関係代名詞以下の節(句)が重要度が低く、補足的な情報の場合に用いられます。
カンマで囲む場合もあります。
My wife works at a law firm that(which) is well-known in town.
私の妻は町では有名な弁護士事務所で働いている
**「有名な弁護士事務所」ということを強調したい
My wife works at a law firm, which is well-known in town. (カンマに注目!)
私の妻は弁護士事務所で働いている。町では有名なところだ
**「有名な弁護士事務所」は追加の情報で重要度は低い
The boy who reported the accident is here.
事故を通報した少年はここにいます
**「事故を通報した」という情報がないと、少年が誰か分からない
Simon, who reported the accident, is here (カンマに注目!)
事故を通報したサイモンがここにいます
**「事故を通報した」は追加の情報
まとめ
「that」しか使えない場合
①先行詞が疑問形でWhoやWhichが使われている
②先行詞に「only」 「very」「first」 「most」 「最上級の形容詞」が入っている
③先行詞に 「all」「no」「anything」「everything」「nothing」「little」「few」「much」 などが入っている
④先行詞に人とモノが両方入っている
「制限用法」と「非制限用法(カンマ)」
制限用法は、必要な情報
非制限用法は 追加の情報 カンマで区切る/囲む thatは使えない
会話で関係代名詞の"which"が使われる場合は、ほぼ100%非制限用法です
今日もありがとうございました!