過去完了形と未来完了形
前回は、現在完了形の基本を説明しましたが、今回は過去完了形と未来完了形について説明します。現在完了形の基本がしっかりしていれば、過去完了も、未来完了も時制が変わるだけなのでシンプルです。基本と注意点をしっかりとおさえましょう。
現在完了形と過去完了形の違いは、過去完了は過去を示す語句が文に含まれていることです。
過去完了形
現在完了形は現在と過去のある時点がつながっていることを表しますが、
過去完了形は過去のある時点とそれよりも古い過去で起こったことがつながることを表します。
現在完了形と過去完了形の違いは、過去完了は過去を示す語句が文に含まれていることです。
過去完了の形は[had + 過去分詞]で表します。
過去完了「継続」
過去完了の「継続」は
「○○するまではずっと~していた」「○○するまえはずっと~だった」などと表現する場合に使います。
「過去のある時まで」を表す語句(until, before など)が一緒に使われます
過去完了「経験」
過去完了の「経験」は
「○○するまでは~したことがあった」「○○するまえは~したことがなかった」と表します。
「過去のある時まで」を表す語句(until, before など)が一緒に使われます
過去完了「完了・結果」
過去完了の「完了・結果」は
「○○した時には、すでに~だった」「○○した時まだ~していなかった」と表します
過去のある時点を when や by the time, before などを使って表現します
未来完了形
未来完了形は、過去から未来のある時点までのつながりを表すときに使われます。
現在完了のhave +過去完了の前に未来を表す助動詞 will を置くことで未来完了の形ができます。
未来完了形: [will + have + 過去分詞形]
未来完了「継続」
未来完了の「継続」は「~していることになる」と未来のある時点まで継続しているであろう事柄を表します
継続を表すので 期間が必ず示されています。
未来完了「経験」
未来完了の「経験」を表すときは、
if やwhen を使って「○○すれば~したことになる」「○○したとき~したことになる」とよく表現されます。
未来完了「完了・結果」
未来完了形の「完了・結果」は「~してしまっているだろう」などと表現する場合に使います。
未来のある時点を「○○のころには」や「○○するまえに」と by や before を使ってよく表現されます。
by と before はほぼ同じ「~の前」という意味で使われますが、
by は前置詞なので、必ず後ろに名詞が置かれます。
一方、before は前置詞としても接続詞としても使われるので、before S+Vで表現できます。
上記をbefore に書き換えると
Before Ken gets home, we will have finished dinner.
になります
確認問題
( )内の語を並べ替えて文を完成してください
1.彼女はチリに行くまでスペイン語を一度も話したことがありませんでした
[went/ had/ Spanish /she / spoken / until / she / Chile/never]
2. 午後4時までには私たちはミーティングを終えているだろう
[finished/ 4pm/ we / the / meeting /have / will / by]
3. マサルは横浜に引っ越す前は大阪に住んでいました
[had/ moved/ Masaru /Osaka /before/ he/ to/ in/Yokohama/lived]
解答
1. She had never spoken Spanish until she went to Chile.
2. We will have finished the meeting by 4pm.
3. Masaru had lived in Osaka before he moved to Yokohama.