前回は 現在の事実や過去の事実とは異なる ことを仮定する、仮定法過去、仮定法過去完了を見ました。
今回は未来に起こる可能性が極めて低いことを
「(未来・将来)もし~になったら○○する」と表現するときに使う仮定法未来, were to と should についてを解説します。
また、were to should の微妙な違いについても解説します。
were to :可能性が極めて低い場合に使う仮定法
実現する可能性がほとんどない、または全くないことを仮定する場合は were to を使います。
そして帰結節(ifじゃない方の節)would/couldをつけます。
「その男と結婚する」ということは起こりがたい/極めて低い
should:可能性は低いが少しある
実現する可能性が低いが、起こる可能性が少しはあることを表す場合にsholdを使います
「バレる」可能性は無きにしもあらず。必ずしもありえないと言い切れない場合は should を使います。
倒置法を用いることもしばしばあります。
「来ないと思うけど、万が一来たら」
should の場合は、帰結節がwould/could だけでなく、命令形や未来形も使えます。
were to と should の意味の微妙な違い
未来を表す仮定法の文章は、話者の気持ち次第でwere to にも should にもなり得ます。
were to はより 仮定法過去に近く、
現実には起こる可能性が極めて低く、そうならないことが前提で仮定しています。
非現実的で可能性がゼロであるときもwere to を使います。
If節(条件節)がwere to の場合は、仮定法過去と同様に帰結節(if節でない方)は必ず would, could を使います。
(そうならないことが前提にあるので)
一方、 should は 可能性が極めて低いが、それでも可能性はある。この可能性が「ある」ことを仮定しています。
そして、帰結節(if節ではない方)は would couldでないことも多く、命令形だったり、未来形の形をとったりもできます。
仮定法のその他重要表現
It is time 仮定法過去
It is time +仮定法過去で 「もう~する時間です」という意味になります
time の前にabout や highを付けて、「そろそろ~する時間」「もうとっくに~する時間」という表現にもなります。
If it were not for~ / If it had not been for ~
「~がなければ○○になっているだろう」という表現です。
過去形(if it were not for )、過去完了形(if it had not been for)問わず「without~」「but for~」に置き換えることができます。後に続く主節(if~でない方の節)の文脈をみて解釈する必要があります。
また、If it were not for~ / If it had not been for ~は倒置でもよく表現されます
■Were it not for police, this city would be chaotic
■Had it not been for his help, we couldn't have gotten home.