今回は 「~かどうか」という意味の接続詞 whether と if の違いについて説明します。
if は 「もし~ならば」という意味の接続詞ですが、
「~かどうか」という意味もあります。
その「~かどうか」が、接続詞 whether と同様の意味ですが、一方しか使えない場合などがあって、必ずしも常に書換可能というわけではありません。
今回は「~かどうか」という接続詞 if と whether について
★ どういう場合は両方使えるのか、
★ どういう場合は書き換えが不可なのか
を分かりやすく説明します。
if と whether の違い! ポイントはたったの1つ
if whether の違いは実はとてもシンプルです。
whetherとifが両方使えるのは目的語になるときのみ
両方同じ意味でif/ whether 以下が目的語となる場合のみ書き換えが可能になります。
ただし、if はカジュアルなニュアンスが強くなり、whether のほうが、ややフォーマルな感じです。
【if・whetherどちらでもOK】~かどうか○○する ○○に入る単語はは結構限られている
「~かどうか○○」という「~かどうか」が目的語になる表現のとき、~には ifや whether を使いますが
○○に当てはまる言葉は意外と限られていて、下記のような表現で使われます。
「~かどうか知っている」
「~かどうか知らない・分からない」
「~かどうか定かではない」
「~かどうかたずねる」
「~かどうか調べる・確かめる」
「~かどうか決める」
「~かどうか話し合う・議論する」
「~かどうか迷う」
「~かどうか教える」
~かどうか知っている・知らない・分からない
動詞で言うと、know や know と同様の意味で使われる形容詞 sure です。
「~かどうか知らない/分からない」 と 否定形で使われたり、
「~かどうか知っていますか?」疑問文で使われたり、または
「~かどうか知りたい」という表現のときに使われます
~かどうかたずねる・調べる・確認する
動詞の ask や check も if/whether と一緒によく使われます。
また、seeも「見える」という意味だけでなく、「調べる」や「確認する」、「様子を見る」などの意味があり、if/whether と一緒によく使われます
~かどうか決める・迷う
決める decide 、気にする、迷う wonder も if / whether と一緒に使われることが多くあります
~かどうか議論する・話し合う
discuss が主に if/whether と一緒に使われます。 同じような意味の talk は 前置詞 about を伴うので、if は使わずに whether を使います。
~かどうか教える
tell は「~かどうか教える」という場合に if/whether を使って表すことができます。
teach は学習を教えるときのみに使うので、この場合は当てはまりません。
whether しか使えない場合 (if と書換え不可)
目的語に「~かどうか」が来るとき以外は、whether を使います。
具体的には・・・
① 「~かどうか」が主語に来るとき
② 「~かどうか」が補語になるとき
③ to不定詞が後ろに続くとき
④ 前置詞が前にあるとき
①「~かどうか」が主語に来るとき
「~かどうかは○○だ」というように、「~かどうか」が主語に当たるときは、whether を使います。
②「~かどうか」が補語になるとき
主語とイコールの関係を結んで「主語は~かどうかである」の「~かどうか」は補語にあたります。
「~かどうか」が補語になる場合も whether を使います。
補語の詳しい説明は、文型の記事を見てね
③ to不定詞を伴うとき
うしろにto不定詞が来る場合はif は使わずに whether を使います。
④ 前置詞が前に来る場合
動詞のうしろに前置詞が来る場合も 厳密 whether を使います。
(後述の例外も見てね!)
注意! or not を置く場所はif とwhether とで異なる!!
「行くのか行かないのか」「好きなのか好きじゃないのか」などの選択肢を表す場合は or not をつけて表現します。
whether を使う場合は whether or not とひとかたまりにするか、whether ~ or notと文末につけてもOK
ただし、if は if or not とひとかたまりにせずに or not は文末に置きます。
例外
前置詞が伴う場合は if ではなく whether を使うと上述しましたが、例外があります。
find out 「調べる」「明らかにする」「確かめる」などの意味で使われますが、句動詞として扱われるため、if を置くことができます。
イディオム
相手に判断の余地を与えないで「好きか嫌いか関係なく」や「否が応でも」という意味で、Whether you like it or notがよく使われます。
まとめ
今回は、「~かどうか」を表す接続詞、if と whether の違いについて解説しました。
if と whether がどちらも使用可能な場合はたったの1つ➡➡➡ 「~かどうか」が目的語に当たる場合のみです
一方で、if が使えない場合はたくさんあって、
whether しか使えない場合 は
①「~かどうか」が主語に来るとき
②「~かどうか」が補語になるとき
③ to不定詞を伴うとき
④ 前置詞が前に来る場合
です。例外、イディオムもぜひ覚えて使ってみてくださいね。