unless は日常的に使われる接続詞で、高校でも習いますが、肯定文でありながら否定的な意味を持つので苦手意識がある人も多いのではないでしょうか?
わたしも学生時代は意識しないと意味を捕らえにくいなと思っていました。
今回は、接続詞 unless を分かりやすく、例文をあげながら説明します。
「なんかわかりにくいな」「使いにくいな」 などのモヤモヤをすっきりさせましょう!
unless の意味
unless : 発音 [ənlés] アンレス
接続詞で 「~でなければ○○する」 「~でない限り○○」「~の場合を除けば○○」という「条件」を表す意味で使われ、
主節全体を修飾する副詞節にあたります。
文の前に置いても、文中に置いてもOKです。
基本的にはif の否定形 if not と同じような意味になります。
if not と同じではないと書いてあるサイトもたくさんありますが、覚えるにあたっては、if not と理解する方が断然シンプルです。
ただし、厳密に言うと unlessの節は「例外」であることを意味します。
(注意3. unless が使えない場合 参照)
注意1. unless の節は肯定文
Unless は接続詞なので、2つの節をつなぐ役割を果たします。
通常 unless の節は肯定文が来ますが、意味は否定的な意味
~でなければ、~でない限り、ただし~の場合を除いて
などという「例外」の意味になります。
もう片方の節、主節は肯定文が置かれたり、否定文が置かれたりします
主節が肯定文や、提案の場合は、「~でなければ○○しよう」「~でなければ○○だ」という表現になります
1⃣
if not で書き換えが可能で、上記 2文とも同じ意味になりますが、
主節: Let's get some ice cream
例外(unless): you are full
例外(あなたが満腹)でなければアイスクリームを食べようという意味になります。
アイスクリームを食べよう、ただし満腹の場合は例外だが
⇒ 満腹でなければアイスクリームを食べよう。
2⃣
同様に、
主節: He has an alibi
例外(unless): he is lying
例外(彼が嘘をついている)でなければ、彼にはアリバイがあるという意味になるので
彼にはアリバイがある。ただし嘘をついていなければ
⇒ 嘘を言っていない限り、彼にはアリバイがある
主節が否定文の場合もよくあります。
この場合は 「~でなければ○○しない」「~でないと○○できない」という意味になります
3⃣
主節: You don't have to go
例外(unless): you want to (go)
行かなくていい。行きたいのであれば別だが
⇒ 行きたくないのなら行かなくてもいい
4⃣
主節: I can't drive his car
例外(unless): my father says OK
父の車を運転できない。彼がOKすれば別だが
⇒ 父がOKと言わない限り、私は彼の車を運転できない
注意2. unless と 時制について
時や条件を表す接続詞では未来形でも be going to や will を使いません。
unless もif や when と同じく、未来のことを表す場合でも 現在形を使います。
unless じゃない方の節(主節)は未来形を使います
5⃣
6⃣
上記のように未来のことに使われることが圧倒的に多いですが
過去形の時は時制の一致で、unless の節も過去形になります。
7⃣
注意3. unless が使えない場合
仮定法のif の場合は 否定文であっても unless と書き換えることはできません。
不可能な場合(仮定法)
仮定法の特徴は、事実とは異なることを表し、「~だったら○○だったのに」と不可能であることを意味します。
その場合は、否定形であっても unless と書き換えができないので注意です。
仮定法過去、仮定法過去完了については↓を参考にしてね!
仮定法過去・仮定法過去完了・仮定法の重要な表現を解説
主節に感情を表す語句が入っている場合
主節に感情を表す単語(happy, sad, glad, excited など)が使われていても、unless を使うことができません。
「厳密に言うと unless は例外を表す」と説明したことがここで当てはまります。
主節: My mother will be disappointed
例外(unless): I pass the exam.
例外(私が試験に合格する)のならば別だが、母はがっかりする。
↑
意味不明
なので、 unless は使いません。
主節: we will be surprised
例外(unless): you drink
例外(あなたがお酒を飲む)のならば別だが、私たちは驚くだろう
↑
意味不明
なので、 unless は使いません。
応用:unless otherwise とは
少し形式ばった表現ですが、ビジネスや契約などでよく記載されているのが、
[unless otherwise + 過去分詞形」
otherwise とは副詞で「さもないと」「そうでなければ」という意味になり、接続詞 unless と一緒に使うことで、
「別の 指示/規定/明記etc がない限り○○」という表現でよく使われます。
まとめ
今回は接続詞 unless について説明しました。
肯定形でありながら、否定の意味を持つので、苦手意識を持たれやすいですが、
unless ≠ if not と書かれているサイトが多く、正しいのですが。
苦手意識を払しょくするには、unless = if not で 理解したほうが とてもシンプルです。
また、書き換えた表現も多く使われています。
基本
unless = if not だけど
全ての if not が unless と同じというわけではありません
ここをおさえていれば、 unless は攻略できるでしょう。