今回は、関係代名詞の[what]について説明します。
関係代名詞の役割とは、名詞を詳しく説明することです
なので、通常は先行詞と呼ばれる名詞が前にあり、そのあとに関係代名詞+先行詞の説明というふうに続きます。
ただしwhat は先行詞+which(that)をひとくくりにして、先行詞を必要とせずにwhat だけで名詞のカタマリを作ることができます。
- 関係代名詞whatとwhichやthat との違いが分からない
- 関係代名詞 what のを用いた英文を作れない
- 関係代名詞whatがある文の訳し方が分からない
などの関係代名詞の「分からない」を「なるほど」に変えていきましょう。
関係代名詞 whatは 「~もの」「~こと」という名詞
what は先行詞の名詞(the thing「こと・もの」)と関係代名詞 (which/that)をひとくくりにした名詞の働きをします。
what自体が名詞の役割をするので、先行詞の名詞を必要としません。
名詞(thing(s))+ which/that = what
名詞の役割をするので、文中のあらゆるところにwhat が入ることができます。
場所別 関係代名詞 what の使い方
what が主語に来るとき
what が補語になるとき
what が目的語になるとき
what が前置詞のあとにくる場合
関係代名詞 whatを使って文を作る
■私が欲しかったものをあなたは私にくれた
①あなたはくれた you gave
②give がでてきたらSVOOの第4文型を意識する
③前の目的語(O)は人なので me (You gave me)
③後ろの目的語(O)=私が欲しかったもの
the thing which I wanted = what I wanted.
You gave me what I wanted. (SVOO)
(You gave what I wanted to me. (第3文型SVO)でもOK)
■この手紙に書かれていることは本当です
①主語=この手紙に書かれていること
②主語以下 「本当です」= is true
③主語にwhatを用いた名詞節を作る
この手紙に in this letter
書かれている written
書かれていること what is written
What is written in this letter is true.
まとめ
関係代名詞 what は 先行詞の名詞を説明する他の関係代名詞 which, who , that とは違い、先行詞の名詞を必要とせず、what の中に名詞の意味を含んでいます。
なので下記のような選択問題
1 Don't forget ( that / what ) he told us.
2 Don't forget (that / what / which ) you are going camping tomorrow.
3 Is there anything (that / what / which) I can do for you?
で選ぶときのポイントは
前に 名詞(先行詞)がある ➡ 関係代名詞 which / that
前に 名詞(先行詞)がない ➡ 関係代名詞のwhat / 接続詞のthat
後ろの文が完全 ➡ 接続詞 that
後ろの文が不完全 ➡ 関係代名詞
上記のように判断の基準を持つことができます。
1.2は先行詞を伴わないですが、
1. what (彼が私たちに言ったことを忘れないで)
2. that(明日キャンプに行くということを忘れないで)
↑この違いは、後ろの文が完全か不完全かで見極めます
1. he told us は私たちに「何を」伝えたのかが抜けている不完全な文➡what
2. you are going camping で完全な文 あなたがキャンプに行くということ ➡ that
3.は anything という先行詞があるので、関係代名詞の that かwhichに絞られます
先行詞が anything/nothing/everything/little/much、最上級、only/veryなどの場合 は that が使われます
(あなたのために私ができることはありますか?)
詳しくは下の記事に書いています!
関係代名詞 who・which・that 使い分け「制限用法」と「非制限用法」